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【債務不履行(デフォルト)って何?】 JAL破たん・アメリカ債務危機の要点

【債務不履行(デフォルト)って何?】 JAL破たん・アメリカ債務危機の要点

「●●がデフォルトの危機に直面しています」最近こんな報道をよく見かけませんか?

近年、2009年「ギリシャ財政破綻」や2013年秋「アメリカのデフォルト危機」という国家の財政破たんの他、企業でもJALの破たんによって「社債デフォルト」なるものが起きています。

しかし、そもそも「デフォルト」とはどういうことなのでしょうか?聞き流しがちな用語ではありますが、大人の基礎教養としてざっくりと理解しておきましょう。

デフォルトを一言で言うと?

デフォルト(債務不履行)とは、

債券の発行者が破綻等で利払いや元本の支払いを停止すること

とあります。これは一言で言うと「支払い(=債務を返済)をしようにも、お金が回っていないから支払えない」という状況、すなわち「財政破綻」という状態にあたります。

ざっくりいうと、債務者(返済の義務を負う人)が債権者(返済しろ!と請求をする権利をもつ人)に対して返済期限を守れなくなった状態です。

JALの破たんでは何が起こった!?

2010年、JALが破たんし、東京地裁に会社更生法の適用を申請。JALの社債を持つ投資家への利息の支払いが凍結されました。

通常、社債を買って一定期間を過ぎると、元本に利息が加算されて返ってきます。このように(利息を含めた)資金が投資家に返されることを「償還」と言います。

JALのケースでは償還期限に達していない約670億円がデフォルト、つまり投資家に資金が返される見通しが立たなくなりました。これは2001年に経営破たんした大手総合スーパー・マイカルの3500億円に次ぐ2番目の大きさとのことです。

日航、会社更生法申請で社債デフォルト-公的支援企業で初

アメリカの場合、どんな状態だったの?

2013年秋のアメリカの財政状況を見てみると、政府の支出よりも税収の方が少ないため(支出:税収=10:7)となっており「借金なくして国家の運営ができない状態」、いわば「自転車操業」。しかしながら、政府が定めた債務(=お金の返済義務)の額には上限があり、2013年10月17日には債務が上限額に達してしまうという状況でした。

そんな中、アメリカ政府では与野党の対立が激化しており、予算案がなかなか通らないため債務の上限額を変更できずにいたのです。

政府の債務が上限に達すると、それ以上の借り入れができなくなり、アメリカ政府の手元のお金でやり繰りするしかなくなってしまうという危機的な状況でした。

もしもアメリカ政府の手元のお金がなくなったら…?

アメリカの債務危機は一刻を争う

万が一、新たに借金ができないまま手元のお金が無くなると、その瞬間、「支払い(=債務を返済)をしようにも、お金が回っていないから支払えない」という、いわゆる「デフォルト」の状態に陥ります(注:「デフォルト」の厳密な定義は存在しない)。この期限は、2013年10月末ごろと予測されていました。

「デフォルト」の状態に陥ると、以下のような悪影響が考えられます。

  • 国家公務員の給与が支払えなくなる。
  • 行政サービスが滞る。
  • 行政から民間企業への支払いもできなくなる。

このようにお金の流れがストップし、アメリカの国際的な信用・経済的な信用がゼロになります。何故なら、金を貸しても(国債を買っても)約束の期限までに利子が支払われなかったから。

アメリカの通貨であり「世界の基軸通貨」でもある$(ドル)が紙切れになる恐れがあり、世界経済にも甚大な影響を与えると恐れられていました。また、これにより輸出入も難しくなるため、万が一デフォルトが発生した場合、国家は国際機関への支援要請をすることになるでしょう。

今回、アメリカ政府のデフォルトという最悪のケースについて触れましたが、実際、2013年秋のケースでは、議会で各党の意見を押し通すためのパフォーマンスだったという見解がほとんどです。国民を始めとして、各利害関係としては冷や冷やものですから勘弁してほしいものです。

いずれにしても、国際経済を語る上で必須キーワードとなる「デフォルト」。着実に押さえて、大人の基礎教養を高めていきたいですね(`・ω・´)キリッ!

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