世の中の仕組み

【ねじれ国会とは】結局何が困る?法律成立までのステップとねじれの要点

【ねじれ国会とは】結局何が困る?法律成立までのステップとねじれの要点

ニュースでよく聞く「ねじれ国会」、どのような意味を持つかご存知ですか?なかなか勉強する機会の少ない政治ネタ。大人の基礎教養として、要点だけざっくりと押さえておきましょう!

ねじれ国会で困ること

ざっくり言うと、「ねじれ国会」とは、

参議院と衆議院で与党・野党の勢力(多数派)が異なる状態

です。この状態では法案が通りずらいため、法律がなかなか成立しないのです。この問題点を理解するために、「法律が成立するまでの基本的な流れ」を見てみましょう。

そもそも法律はどう成立するのか

そもそも法律はどう成立するのか

国会は「唯一の立法機関」と呼ばれています。要は、審議を行い、法律をつくることが国会の仕事です。

そして、国会には「①衆議院」「②参議院」があり、ざっくりいうと次の表のような違いがあります。

衆議院と参議院の違い

「(3)解散」は総解散ってやつですね。解散後は総選挙が行われることが多いため、「解散総選挙」というキーワードも同時に使われます。

法律ができるまでのステップとしては、

  1. 衆議院で過半数の票(*例:241票)を獲得⇒可決!
  2. 参議院で過半数の票(*例:122票)を獲得⇒可決!
  3. 両院可決により成立⇒天皇公布

となっています。(欠員がいる場合、*例の票数は多少異なります。)

しかし、必ず両院(=衆議院と参議院)で可決されないといけないのかというと、そうとも限りません。例え参議院で否決されたとしても「衆議院の優越」を使って、法案を可決することもできるのです。

「衆議院の優越」って何だっけ?

「衆議院の優越」って何だっけ

「衆議院の優越」とは、次の内容に限って「衆議院の決定=国会の決定」とすることができる仕組みのことです。

  1. 法律案の議決
  2. 予算の議決
  3. 首相(内閣総理大臣)の指名
  4. 条約の承認

「1.法律案の議決」については、例え参議院で否決されても、衆議院で「出席議員の3分の2以上の多数で再び可決」すれば、法律となります。

法案や予算案が参議院で否決されてうんぬんと度々耳にしますが、成立の手だてがないわけではありません。とはいえ、参議院の意見を無視することは、国民の代表である人々の意見を無視することになりますから、「衆議院の優越」はそう頻繁に使われるものではないようです。

で、国会がねじれると…?

話を戻します。「ねじれ国会」の状態では参議院の過半数を野党の議員が占めているため、法案が参議院を通過しずらくなります。多くの場合、与党と野党は異なる意見を持っていますから、参議院で法案の賛成が得られないのです。

成立まで一刻を争う法案であっても、与党と野党の間で駆け引きが生まれて、なかなか物事が決まらない(法案が成立しない)といったことが起こります。

勘違いしがちなポイント

ここまで「ねじれ国会=困った状態」というニュアンスのお話をしてきましたが、一概にそうとも言えません。何故なら、衆議院・参議院で多数派が異なる中、十分な議論がなされればより良い法案が出来上がることが考えられるからです。

法案可決までのスピードとは引き換えになりますが、長らく自民党が多数派を握ってきた日本において、一つ良い機会なのかもしれません。

 

普段身近には感じられない国会の仕組みですが、日本人の常識として最低限の知識はきちっと押さえておきたいですね(`・ω・´)キリッ!

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