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南アフリカの治安が悪い理由/発展途上国にありがちな問題とは?

南アフリカの治安が悪い理由/発展途上国にありがちな問題とは?

2010年にサッカーワールドカップが開かれた、アフリカ諸国No.1の経済先進国・南アフリカ。当時は治安の悪さが話題になりましたが、なぜ治安が悪いのか、あなたはご存知ですか?

今後、更なる経済成長が期待されるアフリカについて、ざっくり学んでいきましょう!

南アフリカってどんな国?

南アフリカ(正式名称:南アフリカ共和国)は、アフリカ大陸の最南端に位置します。日本と異なる点の一つとして、3つの首都(プレトリア・ブルームフォンテーン・ケープタウン)を持ち、それぞれに首都機能を分散させていることが挙げられます。ざっくり言うと、

南アフリカはどんな国か
  • プレトリア ⇒行政府 :内閣や各省庁が置かれている。
  • ブルームフォンテーン ⇒司法府 :裁判所が置かれている。
  • ケープタウン ⇒:立法府 :国会が置かれている。

といった感覚です。

国の経済規模(GDP)は約4,000億ドル(2013年)ですから、タイや台湾と同水準。アフリカ諸国と比べると、2位のエジプト・3位のナイジェリアの1.5倍のGDPを稼ぎ出しています。

世界中から注目される「BRICS」に含まれていることからも、アフリカではずば抜けて経済規模の大きな国と言えるでしょう。

本当に治安が悪いの?

2010年のワールドカップ開催に先立って、治安の悪さが多々報道されていましたが、日本と比較してみると一目瞭然です。警察に認識されている件数(2008年)だけを比較しても、

【殺人】日本: 1,297件、南アフリカ: 4,278

【強盗】日本:18,148件、南アフリカ:168,665

南アフリカでは、殺人は日本の約14倍、強盗は日本の約40倍も発生しているんです。南アフリカの人口は日本の半分以下ですから、発生確率で言うとこの2倍ということになります。なんとも恐ろしいですね…。

そもそも何故、治安が悪いのか

そもそも何故、治安が悪いのか

治安が悪い理由、それはすばり「経済格差」ですが、何故このような状態になってしまうのでしょうか?原因は、多くの黒人に「住居の自由」が与えられたことにあります。

今から十数年前まで、南アフリカでは非白人に対する隔離政策「アパルトヘイト」がとられていました。これが撤廃されたのは良いことなのですが、これまで十分な教育を受けてこなかった大勢の黒人が都市部へ移動していきました。

その結果、大勢の黒人が職に就けない中、生活に困り、強盗を行うようになってしまったのです。

治安が悪化→予想外の事態に

治安が悪化→予想外の事態に

都市部の治安が悪化する中、白人の富裕層は北部の街に逃げ出し、街を封鎖する事態に(この封鎖された街は、白人の街「ゲートシティ」と呼ばれています)。

また、発電所からは白人技術者が脱出したことで、各地で停電が頻発するようになりました。停電が多い理由は、技術的な問題だけでなく、人的な問題も絡んでいるのです。

ここ数年はこういった悪循環を断ち切ろうと、黒人居住区への投資・教育体制の整備が進んでいます。国全体の経済成長と同時に、貧困層の生活水準を向上させることが今後の課題。

海の向こう側の話だと、ついつい表面的な部分だけ捉えて満足してしまいがちですが、国際的な経済問題についても一歩踏み込んで学んでいきたいところですね(`・ω・´)キリッ!

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